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第145回 ようこそ学長室へ
~ 見守り、導くあたたかさ「課題解決型学習」~

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イチゴを最もおいしく食べることができるのは2月ですよ!と語る深見さん

 暦の上では春とはいえ、寒い日が続いております。皆さんいかがお過ごしでしょうか。さて、今回のお客様は、経営学部2年次開講の教養ゼミで学生指導にあたって下さった、フカミファーム(イチゴ農家・中津川市)の深見賢哉さんです。この科目は基礎ゼミで身に付けたコミュニケーション力を土台にしながら、地域の6事業所から課題を受け、その解決策の提案を目標とする課題解決型学習です。フカミファームからは収穫期に出る規格外イチゴの活用法が課題として出され、最終報告会(1・30)では学生たちがイチゴを取り入れたドーナッツ、スムージーの商品化を堂々と提案してくれました。深見さんにこの講義に対する思いや感想等を伺いました。
 まず、講義を依頼された時のお気持ちを伺うと「地域の農家として何かしら協力したいと思いました。形が悪かったリ、虫にかじられたりして出荷できないイチゴの活用に悩んでおり、これを学生さんに考えてもらいたいと思いました」との事。
 講義や学生に対する思いを伺うと「責任を持って最終的に商品化する所までやりたいと思い、学生の柔軟な思考を引き出せるように、できるだけ意見を尊重して押し付けないように心がけました。その為に『ここはどう?どうすればいい?』等の問いかけを大切にしました」との事。
 学生達と接する中で印象に残っているのは「試食や試飲を繰り返しながら改良を重ね、納得できる味になった時の嬉しそうな顔」との事でした。 
 最終報告については「理詰めで考えたドーナッツ、思いを形にしたドリンクではアプローチが全く違い、それぞれの良さがあって感動しました。2月17日に販売をするので気を緩めず協力したいと思います」と充実した表情で話して下さいました。
 最後に学生へのメッセージをお願いすると「農業では40歳は若者で、経験と知識不足は否めませんが、私自身、まずやってみて失敗から学びたいといつも思っています。皆さんも大いに失敗して、恐れずに挑戦して下さい」との事でした。
 講義で深見さんとご一緒する場面が数回ありました。取材にあった通り、性急に答えを求めて押し付けにならないように、問いを投げかけ、学生の言葉をじっくりと待つ姿勢が印象に残っています。指導者は目標に向かう過程で教わる側から少し距離を取り、見守る姿勢が必要です。その間合いが成長につながる最良の機会を作り出すのです。#学術

取材後記:拝啓 今まで表舞台に立てず涙で土を濡らす夜もありましたが、今回このような活躍の場を与えていただきストロベリーハッピーです!規格外イチゴより。敬具(いまづ)

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