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第142回 ようこそ学長室へ
~ 仲間と共に生きること ~

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 木枯らしの冷たさが身に染みる今日この頃。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は、子ども家庭庁が主管する第1回「未来をつくるこどもまんなかアワード」の最高賞、内閣総理大臣表彰を受賞(11・27)された、特定非営利法人全国こども福祉センター理事長の荒井和樹先生(短期大学部)です。岸田首相からは「こどもや若者一人ひとりを寄り添い支えていくための力強い支援者だ」とご祝辞をいただいたとの事。
 この賞は「こどもまんなか社会」の基本理念の実現に向け、理念に沿った取り組みをする団体又は個人に敬意を表し、こどもの健やかな成長を後押しすることを目的としています。また「こどもまんなか社会」とは、こどもに関する取り組みや政策を社会の真ん中に据えて、常にこどもの最善の利益を第一に考え、あらゆる環境を視野に入れ、権利を保障し、誰一人取り残さず、健やかな成長を社会全体で後押しすることを言います。
 まず、受賞の知らせを受けた時の気持ちを尋ねると「子どもや若者を中心とした活動は評価されにくく『まさか』と言う感じでした」と。また「こどもたちが自ら問題を決め解決を図る為に追究する姿勢が、理念に沿った点として評価されたと思いました」との事。活動を始めて12年、大切にしてきたのは「子どもたち同士の好き嫌いや能力で仲間を排除しない。人権や表現の自由を保障する。組織運営で外部資金に頼らないことです。これによって誰もが自由に集まり、意見を言い合える場所を作ることができました」との事。
 受賞前後で気持ちの変化は?「評価されたことは嬉しく思いますが変化はまったくありません」と笑顔で答えてくれました。「引き続き子どもたち同士で支え合うアウトリーチ活動を広げていきたいと思います。誰もがケアの受け手と担い手になる可能性があり、さらに交流と対話を重視して、役割を自由に変われる環境を作りたいです」と。受賞の喜びも束の間、次の動きに対する言葉も熱を帯びていました。
 最後に今後の目標を尋ねると「児童福祉に関する実践を積み重ねてその重要性を広め、人と関わりながら今の常識や当たり前を変えていきたいと思います」との事でした。
 最高賞の受賞にも関わらず、いつもと変わらない、明るく穏やかな荒井先生の姿勢を頼もしく感じました。また現状に満足せず、変化し続けようとする熱が至る所から伝わりました。新たなものを創出しつつ変化の時代に対応していくためには、今ある常識を疑ってかかることや成功体験を引きずらない姿勢が大切です。すなわち現状を「ゼロ」にリセットすることです。誰もが容易にできることではありません。#学術

取材後記:若者の中に溶け込むには見た目も大切。栄養満点で若返りのビタミンとも呼ばれているビタミンEが入った先生の大好きなキウイ。効果発揮してますよ~✨(いまづ)

受賞の喜び溢れる荒井先生と

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