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第126回 ようこそ学長室へ
~ 真摯に向き合い、分かち合い ~

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左から、私、佐藤さん(名城大付属)、田中さん(益田清風)

 爽やかな秋の風が心地よく感じられる今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は保健師の採用試験に合格した看護学部の佐藤真央さん(京都福知山市採用)と田中麻裕さん(瑞浪市採用)、指導教員の岡田恵子先生と島原ほのか先生です。保健師を目指した動機やこれからの抱負等を伺いました。
 最初に保健師を目指した動機を尋ねると「病の発症を予防する段階で関われる所に魅力を感じました。また人と接することが好きなので、多くの地域住民と触れ合うこの仕事を選びました」(佐藤)「高校生の時に保健師の存在を知り、一定の期間しか患者さんと関われない看護師と比較して、長期間、住民と繋がれる点に魅力を感じました」(田中)と一言一言かみしめるように話してくれました。「保健師は長い目で生活を見ていくので『人生』における関りなんです」と岡田先生がフォローしてくれました。
 この保健師課程は2年までの成績と面接で履修者が決定され、定員15人の狭き門です。これまでで苦労した点を尋ねると「就職活動と実習が同時期で多重課題となり、何をすべきかが見えず、精神的にも身体的にも苦しかったです」(佐藤)と。一方、良かった点については「辛い気持ちを分かち合う仲間がいたことや根気強く先生方が指導して下さったことです」と、二人とも周囲の人に対する感謝の気持ちを強く抱いていました。
 二人の印象を先生方に伺うと「何事にも堅実で、誠実さと素直さも持っているので、今と変わらずに仕事していけば、地域住民にも受け入れられる保健師になれると思います」(島原)「多様な人を受け入れるだけのキャパシティがあるので、安心して相談できる保健師になれるはずです」(岡田)と、人間性や将来性を高く評価されていました。
 最後に今後の抱負を尋ねると「佐藤さんだから話せるという信頼関係を築ける保健師になりたい。その為に専門的知識を増やして福知山市の文化や歴史の理解にも努めたい」(佐藤)「住民に近い存在、また他の専門職の方とも信頼関係を築きたい。その為にコミュニケーション力を高められるように人と積極的に関わりたい」(田中)との事でした。将来の姿を明確に描き、克服すべき課題への対応も具体性があるものでした。
 今回の取材を通じて、保健師は他者の人生に影響を与え、長きにわたり寄り添う力が必要な仕事であると分かりました。そして、その為の土台となる「素直さ」が二人には備わっていると感じました。「素直さ」とは、純粋に何のこだわりもなく、物事を見つめる心です。これがあれば柔軟に誰の意見でも受け止め、吸収して成長につなげることができます。二人の明るい未来を確信しました。#真剣味

取材後記:「家族で報告に来ちゃいました~!」みたいな雰囲気で、先生方と賑やかに訪れた2人。明るく頼もしいチーム公衆衛生!一家に一台、いや一人いたらなぁ。(いまづ)

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