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第123回 ようこそ学長室へ
~ 考えて、考え抜いたその先へ ~

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左から、熊本先生、栗川さん(鹿児島城西)、子安さん(岐阜工業)、
黄さん(中国) ※( )内は出身校、出身国

 うだるような暑さが続いておりますが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。さて、今回のお客様は、経営学部2年開講の教養ゼミに取り組む、栗川瑞生くん(株サラダコスモ)、黄麗莉さん(中津西町づくり協議会)、子安保乃花さん(フカミファーム)と指導教員の熊本淳先生です。この科目は中津川市内の6事業所から直面する課題を提示していただき、その解決策を学生が考え提案する課題解決型の授業です。5月の各事業所プレゼンを受け、フィールドワーク等を通じて解決策の検討を進めてきました。これまでの感想や現状報告を伺いました。
 まず、感想を尋ねると「学外で企業の方の話を聞きながら学ぶのは変化があり、楽しい」(栗川)「大学、企業、自分自身の三者が良くなるような提案を考えるのが難しい」(子安)「学生としての考えを事業所の方に伝えるのはハードルが高くてとても緊張します」(黄)とそろって学内の講義とは異なる雰囲気を痛感していました。熊本先生からは「『大変そうだなぁ』といつも感じています。でも苦しみながらも自分なりの考えを表現してくれるので、楽しみにもなっています」との事でした。
 現在の進捗状況は「若者の野菜摂取量を増やすために野菜カレーレシピの提案を目指し、実際に調理しています」(栗川)「若者を集めることに視点を置き、イチゴのスムージーを作ってみました」(子安)「フィールドワークで発見した『自然と環境、文化、食文化』等、町の良さをマップで示したい」(黄)と具体的な検討が図られていました。
 最後に後期に向けての目標を尋ねると「野菜を好きになってもらえるように、カレーの提案だけでなく他の取り組みも検討したい」(栗川)「フカミファームさんの提案をきっかけにして自分の考えたことを実現させ、将来はキッチンカーで売りたい」(子安)「マップ作りを通じて多くの人に西地域の魅力を発信したい」(黄)との事。熊本先生からは「最終的なゴールを具体的に明確にして取り組み、この講義を通じて、考える力や伝える力を高めて欲しい」と期待を込めた言葉がありました。
 江戸時代から明治にわたり活躍した近江商人が大切にしていた言葉に「三方良し」があります。この「三」は「売り手」「買い手」「世間」を表し、良い商売とは、売り手と買い手がともに満足して、さらに社会貢献できるものであるとしたのです。学生たちが学外のフィールドで緊張や不安を抱きながらも、関係する様々な方の立場に思いを馳せ、自らの解を懸命に求める姿は「三方良し」の姿勢に通ずるものがあります。かけがえのない力が育まれていると実感しました。#学術

取材後記: 企業の方の期待に応えよう、応えたいという心意気が感じられた取材。
「もしも」でも「ごっこ」でもない、夢のある真剣な取組みにDo your best!(いまづ)

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