グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



第119回 ようこそ学長室へ
~ 手を差し伸べるタイミング ~

ホーム  > 大学案内  > ようこそ学長室へ  > 第119回 ようこそ学長室へ ~ 手を差し伸べるタイミング ~

 好きな言葉は「自由奔放」の島原先生と

 雨上がりの木々の緑がすがすがしく感じられる昨今、皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は、本年4月に看護学部の助手として着任された島原ほのか先生です。本学の卒業生でもあり、保健師としての実務経験をお持ちの先生に、学生時代の思い出や着任までの経緯などを伺いました。
 まず、本学入学のきっかけについては「保健師資格を全員が取得できる大学を探していて知りました。手に職を付けたいと考えていたことや祖父母と同居していて、健康や予防が身近な問題としてあったことから興味を持ちました」との事。また学生生活については「先生との距離が近くて安心して通えたことが良かったです。今でも4年間の生活をありがく感じています」との事でした。
 卒業後は多治見市保健センターにお勤めになり、多様な世代の人と関わりながら地域医療の充実に努めてきたそうで、当時の思い出を尋ねると「センターには子どもの遊び場もあって楽しいことも多かったです。一方でコロナ初期には、国の方針が曖昧な中でワクチン接種を行わなければならず、会場設置と撤収の繰り返しで大変でした」との事。
 本学着任の理由は「大学での学びを通じて保健師への理解を深め、保健師を増やしたいと思ったからです」と。実際に学生と接して感じているのは「問題が起きた時『どうしよう?』から『こうすればいい』と考え、行動する力が弱いと感じています。また『○○しなきゃいけない』と自ら視野を狭くしている学生が多いので、色んな道があることを示してあげたい」と。最後に学生指導で大切にしている点を尋ねると「学生をよく観て、相手のペースに合わせながら、必要な時だけさりげなく助言や支援することを心掛けています」との事でした。
 今回の取材を通じて、鳥の雛が孵化するときに殻の中から鳴くこと、母鳥が外から殻をつつくことを同時に行う「啐啄同時」(そったくどうじ)という言葉が思い浮かびました。教える側は母鳥のように、学生が自ら殻を破ろうとする機会に気づき、息を合わせる必要があります。その為にも日頃から学生をよく観て、心の機微に触れる努力を続けたいものです。#学術

取材後記:保健師の大先輩に揉まれながら、毎日明るく楽しく仕事が出来ているという先生。大先輩って?ようこそ60、113をご覧いただければ納得。そりゃ最強だー!(いまづ)

大学案内