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第132回 ようこそ学長室へ
~自己対峙の大切さ ~

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左から、江畑先生、秋月さん(中京)、中田さん(中津商業)、新田さん(中京)
※( )内は出身校

 木々の葉も徐々に色付きはじめ、秋の深まりを感じる今日この頃。皆さんお元気でお過ごしでしょうか。今回のお客様は、メンタルケアカウンセラー資格を取得した秋月凉さん、中田空さん、新田芹那さん(保育2)と指導教員の江畑慎吾先生です。15コマの講義や演習を受講後、最後はクライアントと相談員のロールプレイの審査を経て合否が決まります。充実した表情で学長室を訪れてくれた皆さんに、これまでの経緯等伺いました。
 まず、学びの動機を尋ねると「子どもとの関わりだけでなく保護者支援のために学びたい」(秋月)「カウンセリングを受けた経験かがあり身近に感じ、人と関わる力を高めたい」(中田)「多様な年代の人に対応ができるように学びたい」(新田)とそれぞれ人間関係構築の力を高めることが動機になっていました。
 学ぶ中で特に印象に残っているのは「問題解決にこだわってアドバイスするよりも共感して心に寄り添うことが大切だという点」(秋月)「状況を思い描いてクライアントの立場になって言葉かけをすること」(新田)「相談者や相談員の立場で共感して聴くことは難しい点」(中田)との事でした。
 専門職への就職が内定しており、仕事上で心配なことを尋ねると「相手の悩みにどこまで踏み込んでいいのか」(秋月)「相談を受けた時、すぐに解決しようと思って空回りしてしまわないか」(新田)「相手の気持ちをつかんで、自分から相談できない人に気づいてあげられるか」(中田)と学びを深めた先で新たな疑問が生まれていました。
 最後に講義前後の変化について尋ねると「いつもは話を聴く側だったのですが、自分から進んで心を開けるようになりました」(秋月)「以前は相手の話を聴かずにアドバイスしていましたが、最後まで受け止めてからできるようになりました」(新田)「相談されてもいつの間にか自分の話の押し付けになっていましたが、最後まで否定せず聴けるようになりました」(中田)とそれぞれ自己理解が深まり成長につながっていました。
 江畑先生からは「自分自身の成長と課題を明確に言えることを嬉しく思います。資格取得が自信となり主体性も見受けられるようになりました」とお言葉をいただきました。
 取材を終えて、他者の心に寄り添うカウンセリングの学びから、自己理解の深化を図っている姿が素晴らしいと感じました。それはまさしく坐禅の「坐」という文字に込められた姿と重なります。「坐」は「人と人が土の上に座り対話している様子」を表しています。目の前にいるのは誰か?それはもう一人の自分です。すなわち自己と素直に向き合い、進んで自問自答を繰り返す姿勢です。成長の必需品。これからも、いつも忘れずに。#学術

取材後記:数日前、ピザを抱えて大はしゃぎしていた彼女たちとは打って変わって、授業で知識をしっかり吸収したとわかる話しぶりにギャップ萌え~。(いまづ)

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