グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



第138回 ようこそ学長室へ
~ もうひと踏ん張りのマーチ ~

ホーム  > 大学案内  > ようこそ学長室へ  > 第138回 ようこそ学長室へ ~ もうひと踏ん張りのマーチ ~

野口さん(中京)、安江さん(中京) ※内は出身校

 師走も半ばを過ぎ、何かと慌ただしい日が続いていることと思います。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は、今年度始まった短期大学部保育科の「地域の文化と表現」(小栗久美子先生)を受講し、ミュージアム中仙道で開かれた地歌舞伎の発表会(11・12)で堂々と演目をやり通した野口果音さん、安江萌々花さん(保育2)です。この科目を通じて学んだことやこれまでの経緯を尋ねました。
 まず学び終えた感想を尋ねると「日頃できないようなことを経験できて達成感があります」(野口)「舞台に立つのは緊張したけど、練習を通じて先生や友達との距離も縮まり、全員が協力できたのが良かったです」(安江)との事。さらに具体的に「白塗り、鬘、着物、化粧など、それぞれの役づくりが新鮮な体験でした。また地域の人との関りから歌舞伎への熱い思いを感じました」(野口)「台詞の長短やイントネーション、言い回しが現代語とは違っていて難しかったけどやりがいがありました」(安江)と未知の体験の連続をから多くの学びを得たことが伝わりました。
 「白波5人男」の演目から気づいた点を尋ねると「昔は上下関係が厳しく、身分が上の人の言うことは絶対に守らなければいけないこと。人生が家によって左右されること等」と。特に印象に残っているのは「『網を張って待っていた~のだ~』という言い回しが面白かったこと。歌を覚えるような感じで台詞を覚えたこと」(野口)「舞台は完璧にやらないとだめだと思っていたのですが『失敗しても大丈夫。それも含めて歌舞伎なんだから』と先生に言われたこと」(安江)と歌舞伎独自の世界観に触れ、感性豊かに成長していく様子が分かりました。
 指導して下さった小栗先生の印象は「大好き!お母さんみたいな安心感があり、休み時間もたくさん話しました」(野口・安江)と笑顔で答えてくれました。
 最後に全体を振り返って「前期は座学ばかりで途中でやめようと思っていました。でも実技になってからはあっという間で、諦めずに取り組んで良かったです」(野口・安江)と充実した表情で答えてくれました。
 先生から薦められて受講したものの「何故この科目を学ばなければならないの?」との疑問で始まり幾度も挫折しそうになった学生たち。最後までやり通したことで多くの学びを得、達成感を味わうことができました。成功に行き着くには必ずと言っていいほどいくつかの難関があります。「あと少し」「もう少し」「もう一歩」の繰り返しが、未知の世界へ誘ってくれる。この粘りをこれからも忘れずに!#真剣味

取材後記:歌に例えると♪重い扉を押し開けたら 暗い道が続いてて めげずに歩いたその先に 知らなかった世界 by スピッツ「優しいあの子」より。こんな感じ~?(いまづ)

大学案内