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第134回 ようこそ学長室へ
~ 想いを胸にリズムに乗せて ~

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踊りのポーズでライさんと。(ネパール) ※( )内は出身国

 カレンダーもいよいよ最後の一枚を残すのみとなりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は、第8回満天星花の木祭(11・19)のステージで母国ネパールの素敵なダンスを披露してくれた留学生ライレヌカさん(経営3)です。当日、私もステージのすぐそばで目の当たりにしましたが、会場全体を明るく包み込み観衆が自然に引き込まれていくような素敵な踊りでした。岐阜市の日本語学校、四日市の専門学校を経て入学し、来日6年目を迎えるライさん。本学での目標やダンスに込めた思い等を尋ねました。
 まず大学生活での目標を尋ねると「経営学に興味がありマーケティングや会計学等、ビジネスに関することを学びたいと思っています。将来はここで経験したことを生かしてネパールで仕事をしたい」との事。来日して特に成長した点は「初めは両親からの仕送りに頼って生活していましたが、アルバイトに慣れてほとんど自立できるようになってきました。自分で考え決断する力が付いたと思います」と明るく自信を持った表情で伝えてくれました。
 学園祭で踊ろうと思った理由は「ネパールでは音楽とダンスの勉強が毎週あり、お祭りやお正月等のおめでたい時に踊るのが普通です。どこでもできるし、民族衣装のドレスを着て学祭をお祝いしたいと思いました」との事。ネパールの有名な歌手の華やかな曲調に合わせて、手を大きく上下や左右に広げながら、ステップを踏む姿が印象的でした。
 踊り終えた感想を尋ねると「最初は少し緊張したけど、先生方や友達が手拍子をしてくれて楽しく踊れました。ここに家族はいないので寂しいのですが、一瞬、ネパールにいると錯覚するような感じでした」と。また「『いつから踊っているの?上手だね』とか、『キレイな衣装と踊りで素敵だった』と友達に言われました」と嬉しそうに話してくれました。
 最後に今後の目標を尋ねると「大学を無事に卒業して日本で就職したいと思っています。日本語のコミュニケーションがもっと上手になれるように勉強していきます。来年もまた踊ります!」と笑顔で話してくれました。
 今回の取材を通じて、異国での辛い経験を乗り越えた自立した強さを感じました。目の前に故郷はなくても、あたかもここがネパールであるかのように明るく笑顔で踊る姿。彼女の心の真ん中にはふるさとへの誇りが常に息づいています。当たり前のように母国で生活している私たち。ここにしかない良さを見失わず、誇りを胸に生活したいものです。#真剣味

取材後記:彼女の情感溢れる踊りに惹きつけられた人は多かったはず。誰に言われるでもない自分発信の勇気ある行動が素晴らしいじゃあーりませんか!Dhanyabaad!(いまづ)

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