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第144回 ようこそ学長室へ
~ タスキに込めた「有難う」~

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左から具志堅さん(糸満)、伊波さん(那覇西)、杉浦さん(豊田大谷)、
松本さん(敦賀気比) ※( )内は出身校

 寒さが一段と厳しくなって参りましたが。皆さんいかがお過ごしでしょうか。新年最初の「ようこそ学長室」です。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。さて今回のお客様は、第42回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会(京都、1月14日、42.195キロ、9区間)に出場した女子陸上部、具志堅佑奈さん(経3沖縄)伊波澪さん(看1沖縄)杉浦さくらさん(健1岐阜)松本 実咲さん(看1福井)の4名です。
 初めに大会の感想を尋ねると「沖縄の名前が入ったユニフォームで県を背負って走るのは誇らしく、郷土への感謝の気持ちが湧きました」(具志堅)「中学校から知っている地元の仲間と走れて嬉しかったです」(伊波)「憧れていた大会に出場できたのですが、緊張して思うように走れず悔しかったです」(杉浦)「家族のような温かい雰囲気で迎え、送り出してくれたので、プレッシャーを感じず走ることができました」(松本)との事。
 印象に残っているのは「レース後に県人会のテントで沖縄そばをいただきながら方言で話したこと」(具志堅)「走っている時に『うちなんちゅーちばりょー』と声援をいただいたこと」(伊波)「県の監督さんから『主要区間を走ってくれて感謝している』と言われたこと」(杉浦)「地震の復興を願いつつ『頑張れ北陸』のシールを貼って出場し、監督から『来年も1区を頼む』と言われたこと」(松本)との事。一人ひとりが普段とは違った感情を抱きつつ競技に臨み、郷土の温かさに包まれていたことが伝わりました。
 女子陸上部の羽柴監督も様々な場面で選手たちに言葉をかけていました。レース前には「ラスト2キロで落ちてきた選手を拾っていけ!」「どこにいるか探せよ!(笑)」(伊波)レース中は「自分がいける時に行けよ!」(具志堅)「ここからだぞー!」(杉浦)レース後は「お前はもっと強くなれるよ!」(伊波)と。一人ひとりの選手をいつも見守る監督の姿とチームの一体感が伝わってきました。
 最後に今後の抱負を尋ねると「感謝の気持ちを忘れず、キャプテンとして成長できる1年にしたい」(具志堅)「自分の弱さを痛感したのでもっと強い選手になりたい」(伊波)「体力を付けて常に安定した走りがきるようになりたい」(杉浦)「秋から冬だけでなく、シーズンを通じて良い結果が出せるようにしたい」(松本)との事でした。
 県代表として走るのは脚光を浴びる名誉なことで、そこは選ばれた人しか立てない陽のあたる場所です。誰かが脚光を浴びる時、目立たない所で支えてくれる人が必います。選手たちは皆このことをしっかり受け止め、支えてくれる方々への「お陰様」の気持ちがあふれていました。陰の部分を感じられる人だからこそ、陽のあたる場所に立てるんだよね。#スポーツ

取材後記:自分を育ててくれた町や人達のことを想いながら走った本大会は、れっきとした地域貢献。ふるさとに納めたのは誇りと感謝。ふるさと納税番外編だぜい。(いまづ)

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