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第163回 ようこそ学長室へ
~ 凛とした強さのルーツ ~

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「リフレッシュ方法は草刈り。そしてそれは奥深い。」という嶋﨑先生と。

 紫陽花の花の色が美しく映える頃となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回のお客様は、本年4月から看護学部教授(基礎看護学領域)として着任された嶋﨑和代先生です。看護師の興味をもったきっかけや幼少期のこと、教員として大切にしている姿勢など、様々なお話を伺いました。
 まず幼少期の様子を伺うと「なまはげで有名な秋田県男鹿市で生まれ育ちました。外で蛇や虫を捕ったり、海でサザエを取って食べるようなやんちゃで活発な子どもでした」と。その後「地元の中学、高校を出て看護専門学校に進み、卒業後は地域の病院で看護師として6年間働きました」との事。看護師に興味を持ったのは「中学生の時に『手に職を付けてお金に困らない人生を送りたい』と思ったのが始まりです。でも実際に働いてみたら、やりがいを感じてとても楽しくて」と。そこで、看護師のやりがいについて伺うと「色々な患者さんやご家族の人生の一部に触れて、自分にはできない体験ができることです」と満面の笑みで伝えてくれました。教員の道に進んだのは「結婚、出産の後、家事や子育てで夜勤が出来なくなった時、教員の仕事を考えるようになりました。今は楽しいことばかりで、特に実習指導の最終日の学生の顔を見るのが最高です!」との事。その理由は「実習前、不安に駆られていた表情が、終了後はやり切った充実感であふれていて、著しい成長を感じることができるからです」と嬉しそうに答えてくれました。
 本学の講義で感じているのは「学生数が少ないので、個々とコミュニケーションがしっかり取れ、自分に合っていると感じます。一人ひとりの個性を理解して、最初は手本を見せながら徐々に学生の出番を多くして、最後は『あなたがやったんだよ』と自然に思えるように指導したい」と学生の思いを尊重しながら接する姿が伝わりました。学生の印象は「素朴な子が多いと感じています。なれなれしいというか(笑)距離が本当に近いですね。『先生、それ分からないから教えて』と聞かれるので、どうやって分かり易く教えるかいつも必死に考えています」と明るく前向きに伝えてくれました。最後に看護師を目指す人へのメッセージをお願いすると「看護に出会って私の人生は変わりました。何の仕事に出会うかはとても重要で、自分の生き方を決めることにもつながります。看護を一生の仕事にしてくれるように、その価値を思いの限り伝えたいと思います」との事でした。
 取材中、看護や学生について語る先生の言葉には、終始、人としての温かみと看護に対する熱がありました。それは「いっぱい失敗してきたから」「歳を取って少しましになった」の発言から読み取れる、辛く苦い経験に裏打ちされたものにちがいありません。多様な経験が生み出す、人としての奥行きと熱のある指導で、学生の主体性の育みを。#学術

取材後記:あるときは知的な研究者。またあるときは気さくな先生。そしてまたあるときは…バイクにまたがり田畑へ向かい無数の草たちと格闘するThe 草刈り女子。(いまづ) 

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