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第172回 ようこそ学長室へ
~ 勇往邁進 どこまでも ~

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岩﨑先生と

 ようやく暑さの峠を越え、秋の虫の澄んだ声を耳にする季節となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は、看護学部(母性看護学領域)特任教授として昨年後期からお勤めの岩﨑和代先生です。着任までの経緯や学生への思い等を伺いました。
 初めに、ご出身を伺うと「藤枝市の出身で高校までは静岡にいました」と。看護師に興味を持ったきっかけは「中学から高校までバレーボールをしていて、ちょうど高校生の時にオリンピックで男子バレーが金メダルを取り、チームにメディカルスタッフが同行していたことを知ったのが始まりです」との事でした。短大(日本赤十字武蔵野女子)に入学した当初は「養護教諭にも興味があったのですが統計学に自信がなくて、いつの間にか助産師を目指す方向になりました」と。短大で印象に残っているのは「母性看護の実習でお産後すぐの赤ちゃんを沐浴する体験ができたことです。命の誕生に関わる良い経験をさせてもらったと思います」との事でした。
 その後、看護師、助産師としての現場経験を積まれ、結婚を機に一度現場を離れ、復帰して透析センターにいた時、「『専門学校で母性看護学の教員が空いているのでやらないか』と声を掛けられたのが教員の道に入る始まりでした」と。当初は「教員免許を持っていなかったので、どこか引け目を感じながら教えていました。そこで、大学の通信課程や国の研究機関を通じて教員資格を取得しました」と。「また地域の母子の健康に関わりたいと思い、国立公衆衛生院専攻課程に入学して学び、その後、思春期の健康や性教育に興味を持ち、子どもたちの力になりたいと思うようになりました」と。最終的には国際医療福祉大学大学院で博士を修了。次々と前向きに学ぶ、向上心の強さが伝わりました。
 学生と接して感じるのは「気軽に質問してくれて、ありのままの自分を飾らない素朴な人が多いと感じています。本当に一人ひとりを丁寧に育てている大学だと思います。また模擬解答を出すとすぐそれを参考にして改善してくる姿勢から、次に進む余力を持っている学生が多いと思います」との事でした。最後に、学生へのメッセージをお願いすると「女性も男性も自分の身体のことを知り、健康を守り、相手を大切にする。仕事については、自分のやりたいようにやる前に我慢することが必要。その上で、全体を俯瞰する視野を持ちながら頑張って欲しい」との事でした。
 今回の取材では、岩﨑先生の看護の学びに対する情熱が言葉の端々から伝わり圧倒されました。心が動き、「感情」の乗った声が出ている時、人は相手の人間らしさを感じ、そこに信頼が生まれ、本気が伝わります。先生の言葉には他者を巻き込み、新たな行動に誘う正のエネルギーが終始ありました。熱は人から人へ必ず伝播します。正のエネルギーで学生達をさらなる成長のステージへ。#学術

取材後記:バレーボールでは鋭い洞察力と素早い判断力が必要となるセンターを担いちょっとした有名人だったという。先生のブロックで涙をのんだチームは数知れず?(いまづ)

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