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第181回 ようこそ学長室へ
~ 抜け出すヒントは自分の中に ~   

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笑顔全開の杉浦さんと

 少しずつ紅葉の季節が近づいて参りました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は、文字職人として個展、講演会、書籍出版、多治見市観光大使など幅広くご活躍の杉浦誠司さんです。杉浦さんとは中京高校在職時にご縁があり、高校生のリーダー研修や大学祭で巨大な筆で文字を書くパフォーマンスをしていただいたこともあります。9月上旬にある催しで再会したことがきっかけとなり学長室に来て下さいました。現在の活動の様子や大学生への期待など、様々なお話を伺いました。
 コロナ禍で長い間お会いしていませんでしたので、この間の経緯を伺うと、開口一番「地獄を見ました。コロナ禍直前は1000人規模の大きな仕事がたくさん入り、モチベーションが高かったのですが、全てキャンセルになってしまいました。当時は電話が鳴るたびにキャンセルが増え、仕事がなくなることに怯える最悪の状態でした」と。その後、そばで様子を見ていた奥様の提案で、毎朝5時から瞑想を始めたそうで「最初はこんなことやって何になるのか?と思いましたが続けているうちに少しずつ落ち着いてきて、今の自分にできることや強みを冷静に考えられるようになりました」と。そして、この経験から「『ココロケーション』というオリジナルのメソッドが生まれ、今では、心理学・脳科学編、コミュニケーション編、アファメーション編に分けて行われる心の研修に、20代から70代までの幅広い世代の人が受講しています」との事でした。
 今年の目標は「辰年で年男という節目なので、『原点回帰』の年にしたいと思います。これまで文字職人として多くのご縁をいただき今の自分があるので、原点に戻り、作品作りに力を入れ、個展を全国各地で開催する予定です」との事。また「ウホウホ虫の対戦寺」(うほうほむしのたいせんじ)という絵本も出版され、是非読んで欲しいとの事。
 大学生に求めるのは「これからはイマジネーションを働かせ、クリエイティブな力を付けることが大切です。『職業選択の自由』ではなく『職業創造の自由』だと感じているので、時代の変化と共に失われることに目を向けるのではなく、生まれてくるものに目を向けて自分を変化させつつ、どんな仕事を作っていくのかを考えて欲しい。『もうこれ以上ない』と思った所からが本当の始まりです!」と締め括って下さいました。
 今回の取材を通じて、「限界は自分の心が決める」という事を再認識しました。もしも今、「最悪、お先真っ暗、夢も希望もない」と絶望の淵にあると感じているのなら、呼吸に意識を向け、自分がここにいることを確かに感じ「本当にそう?」と尋ねてみて下さい。今だけに集中して内面を見つめれば、光があることに気づくはず。一人ひとりのポテンシャルはまんざら捨てたもんじゃない。#真剣味

取材後記:この取材後記も全く進まないときがある。そんなときは寝るに限る!深夜にもう一人の私がせっせと働き翌朝目覚めるとできている…。嘘のような本当の話。(いまづ)

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