第157回　ようこそ学長室へ
～ キラリと光る人間力 ～

　日中は汗ばむ季節となって参りましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。さて今回のお客様は、JOCジュニアオリンピックカップU20、レスリングフリースタイル125kg級（横浜武道館4・27,28）で、第3位入賞を果たした笹俣 結睦君（経営1）です。高校時代はインターハイ、国体に出場したものの上位入賞はできなかったという笹俣君に、試合までの経緯や大学での目標等、伺いました。
　20歳以下の高校生から大学1，2年生までの各地区代表が集まって戦うこの大会。1位は世界大会、2位はアジア大会の出場権を獲得する重要な試合です。残念ながら3位で、出場権の獲得はなりませんでしたが、入賞の要因を尋ねると「同じ重量級の佐々岡先輩から、押す力を強くするための技術的なアドバイスをいただき、それが良かったと思います。相手に力負けせずに押し返せて、点数を積み重ねられました」との事。試合を終えた今の気持ちは「高校時代に負けていた選手にも勝てて、成長を感じられて良かったです」と笑顔で話してくれました。
　本学に入学した理由は「高校時代から国体合宿等で大学に来ることがあり、重量級の強い先輩がたくさんいて、ここなら専門の練習ができて、強くなれると思って入学しました」と。入学後の今の気持ちは「やっぱり自分に合った練習ができていて、ここにきて正解でした。学業も今のところ順調に進んでいます」と充実感の漂う表情で話してくれました。
　競技上の課題は「試合中、疲れてくるとマイナス思考が増え、ネガティブになってしまうので、体力強化して、肉体的にも精神的にも一回り大きくなりたいと思います」との事でした。
　自分の性格は「他人に強く意見を言ったり、ポジティブに何事にも取り組む方ではありません。『もっとはっきり意見を伝えた方が良い。レスリングの時はガツガツ行け』とよく言われます」と。優しくシャイな性格を持ち合わせていました。
　今後の目標を尋ねると「団体では西日本リーグ優勝、個人ではJOC優勝を目指します。学業では、複数の資格を取り、将来は父と同じ警察官になりたいと思います」と、学生生活全般にわたって具体的な目標を掲げていました。また日頃から心がけているのは「成功や失敗に関わらず、チャレンジする姿勢を大切にしています」との事でした。
　今回の取材を通じて、心優しく誠実な人柄が伝わり、笹俣君を応援したい気持がさらに高まりました。相手の目を真っ直ぐ見て、微笑みながら丁寧に言葉を紡ぐ姿は、まさしく自然体のものでした。愛され、信頼され、応援される人となりが、目標への道のりを確かなものにしてくれるに違いありません。＃スポーツ

取材後記：人柄の良さがにじみ出る彼の話し方や雰囲気が安心感を与えてくれる。目指すべきはS岡先輩。｢気は優しくて力持ち｣デュオ、満を持して本日デビュー！(いまづ)