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ようこそ学長室へ57
~ 自立と自律の皆勤賞 ~

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学生支援センター 髙橋さん、私、サロショティさん、イシュワルさん、
ビシャルさん(皆勤賞のプレゼントを手に)
【撮影時のみマスクを外しています】

 皆さんこんにちは。梅雨とは名ばかりの暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は、昨年1年間、皆勤で勉学に取り組んだ、健康栄養学科留学生、カティワダ ビシャル君、セラパザ プン サロショティさん、ポカレル イシュワル君(ネパール)です。お世話になっている学生支援センター職員の高橋さんと一緒に学長室に来てくれました。来日の経緯や大学生活での苦労、今後の目標等、伺いました。
 まず日本を留学先に選んだ理由を尋ねると、「中学校の授業で広島と長崎の原爆投下について学び興味を持ちました」(ビシャル)「友人や兄弟から日本は安全でよい国だと勧められました」(サロショティ・イシュワル)との事。ネパールの中学校では平和学習の一環として原爆について学び、日本を身近に感じる人も多いそうです。また、来日後に全員が素晴らしいと感じたことについては「ルール、マナー、時間がしっかり守られている所」との事でした。卒業後は「バイト先(コンビニ)の店長と信頼関係ができているのでそこに就職したい」(ビシャル)「日本のレストランで働きたい」(サロショティ)「まず日本で就職して将来は母国で料理に関するビジネスをしたい」(イシュワル)と、皆、日本で働くことを目標にしていました。
 最後に、「これまで講義を休みたいと思ったことはなかったのか」尋ねると、「ここでは間違ったことをしても誰も叱ってくれない。だから自分がしっかりしないと」(ビシャル)「おいしくないものでもおいしく食べなさい(忠告をしっかり受け入れる意味)と言われた言葉を大切にしてきました」(イシュワル)と真剣な表情で話してくれました。
 今回の取材で印象に残ったことは、言葉も文化も違う異国の地で、留学生の皆さんが悩みや不安に出くわすたびに、進んで自分に問いかけながら、決して低きに流されず歩み続けた姿です。まさにこれは「真剣味」のルーツにある「我彼を殺さずんば彼我を殺すべく」の「彼」(自分の内なる弱く、怠惰な心)と向き合い続けた姿と言えます。私たちの日常生活で日々繰り返される自己の内面への問いかけ。自分に厳しく、他者には優しくを積み重ねたその先に、自律があるのです。#真剣味

取材後記:以前の学校では欠席が多かったけど、今は大学に来ることがとっても楽しい!と大きな瞳を輝かせて答えてくれた彼らの 「second home」ここにあり。(いまづ)