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ようこそ学長室へ88
~ 学びの足跡、着実に ~

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上段右、江畑先生
下段左から、熊澤さん(中京)、千葉さん(中津)、後藤さん(中京)
※( )内は出身校【撮影時のみマスクを外しています】

 行く年を惜しみながらも、新しい年に希望を馳せるこの頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。さて今回のお客様は、公務員試験(保育職)に合格した保育科2年の熊澤桃花さん、千葉結月さん(恵那)、後藤萌那さん(土岐)です。ゼミ担当の江畑先生と一緒に学長室に来てくれました。入学時の目標や今まで学生生活で感じたこと等を伺いました。
 まず、入学時の目標を尋ねると「子どもの気持ちに寄り添う保育士を目標に、心理学を学びたい」(熊澤)「保育士と幼稚園教諭の資格を取り、恵那市をメインにして就職したい」(千葉)「高校時代の地域貢献活動をきっかけにして、土岐に住む人の為にできることをしたい」(後藤)と、それぞれ目標に向かって努力してきたことが分かりました。
 学生生活で苦労した事は?「実習です」と全員が即答。理由は「複数の実習があって子どもがいつも代わり、接し方が難しかった」(熊澤)「初めて会う先生、各園の保育方法も異なり戸惑いがあった」(千葉)「指導案や日誌を期限内に提出するのが難しかった」(後藤)との事。日頃の講義とは違い、現場では思うようにいかないことも多かったようです。一方、良かった事も実習で「最初は教室にいるだけだったけど、次第に子どもたちとの関りが作れるようになった」「学んできた『共感』を意識して声掛けすると、子どもが心を開いて話しかけてくれた」「実習を重ねるうちに先生方との信頼関係が深まった」と。現場での様々な実践を経て、徐々に自信を深めた姿が伝わりました。
 最後に今後の抱負を尋ねると「年上の人と関わる機会が多くなるので、素直に相手の教えを受け入れ、その後で自分の意見を伝えたい」「専門職の立場に見合うように足りない所を進んで学びたい」「相手の話をしっかり聞いた後で自分の考えを持つことで視野を広げたい」と。堂々と自分の気持ちを話す姿を目の当たりにした江畑先生は「成長が感じられ、率直に嬉しい」とおっしゃっていました。
 今回の取材を通じて、日頃私たちが教授している知識や技術を「机上の空論」で終わらせてはいけない点を再認識できました。建学の精神にある「学術」は「学問」とは異なる意味を持っています。すなわち、問うことで不明な点を明らかにする「学問」に対して、「学術」は学んだことを生きる術(すべ)につなげる意味があります。学生の学びが実際の生活につながるように、教える側は学び続けながら工夫を重ねなければなりません。#学術

取材後記:大学ならではの学びをしっかり体得したことがわかる話しぶりに感心したのと嬉しさで、私が叫んだ言葉は「ブラボー、ブラボー!」。あ、心の中でですけど。(いまづ)