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ようこそ学長室へ69
~ 揺るぎなく、まっすぐに ~

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太田さんと【撮影時のみマスクを外しています】

 9月も半ばを過ぎ、ようやく秋風を感じる季節となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は2018年3月に短期大学部健康栄養学科を卒業生された太田沙耶さんです。太田さんは現役(20歳)で岐阜県教員採用試験に合格され、現在は恵那西中学校に家庭科教諭としてお勤めです。在学時の思い出や現在の心境などを伺いました。
 学生時代のイメージと変わらぬ笑顔と凛とした姿で学長室に入って来られた太田さん。初めに在学して良かった事を尋ねると「不安になることも多かったのですが、努力することを馬鹿にしない仲間とサポートしてくれる先生がいて、真っすぐに目標に向かって頑張れたことです」と。一方、辛かった事は、「全ての知識や技術が不足していて、毎日8時まで残って勉強していましたが、時間の余裕がなかったことです」との事。
 教師になろうとしたきっかけは、「入学後、教員免許取得が可能な事を知り、勉強嫌いの自分を変えてくれた中学の陸上部の先生を目標に挑戦を決めました」と。教師になってからこれまでについては、「最初の3年間(岐阜市の中学校)は苦労の連続で、毎日泣いていたり、教師なのに学級に入れず、辞めようと思ったことも何度もありました」と。「4年目からは恵那西中に異動になり、現在、家庭科を教える傍ら、2年生担任、陸上部顧問として頑張っています」との事。今後の目標は、「生徒の姿を見て、声を聴いて、理解を深め、生徒の心に寄り添い、共に成長していける先生になりたい」と温かい眼差しと確かな意志が感じられる口調で答えてくれました。
 最後に本学への期待を尋ねると「学生と教職員の距離が近く、温かい指導を通じて、全員が『ここにきて良かった』という思いで卒業できる大学であって欲しい」との事。
 在学時から常に目標に対してひた向きに、地道な努力を重ねていた太田さん。中学校教諭としても順調な日々を過ごしてきたものと思っていましたが、取材を通じて、様々な葛藤の中、極限まで追い詰められていたと知りました。困難を乗り越え今があるのは、自分の中に軸を持ち、目まぐるしく変化する状況に柔軟に対応しながら、チャレンジを重ねてきたからだと思います。変わらない自分軸は、絶えず自己を見失わない前向きな方向性を示してくれます。日々、自己と対峙しながら、心中に一本の芯を持ちたいものです。#真剣味
 
取材後記:「中短の健康栄養学科で良かった!」と話す彼女が本学で得たものは、たぶんきっと「いつも学生と共に」。それを今、教師として実践している。嬉しいねぇ。(いまづ)