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ようこそ学長室へ66
~ 遊びで育む自己肯定感「中京高校 地域活性化部『嗚呼、ももごまはこ』」~

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左から、松井さん、伊藤さん、清水さん、後藤さん、右上、松井先生
【撮影時のみマスクを外しています】

 皆さんこんにちは。立秋を過ぎてもなお暑い日が続いておりますが、お元気でいらっしゃいますか。さて、今回のお客様は、中京高校地域活性化部の3年生伊藤萌花さん、後藤将翔君、清水萌花さん、松井はなさんと顧問の松井廉先生です。地域貢献活動の一環として、バルシューレ「Ballschule」(ドイツ語でボールスクールを意味し、子どもたちが遊び感覚で取り組み、運動の基礎的な要素を育てる活動)を9月から毎月1回、中京こども園で実施する事が決まり、内容に関するプレゼンテーションの為に来室してくれました。活動内容の詳細、動機、将来の目標等を伺いました。
 まず、パワーポイント画面に沿ったプレゼンの中で、バルシューレ最大の特色について「指導なしの教育であり、遊び感覚の中で身に付けていくことです」と。具体的には「ボールを使った140以上の身体の動かし方があり、小さな『できる』を積み重ねて苦手意識をなくし、運動好きな子どもを増やす活動です」と。例えば、「風船キャッチは、風船を上に向かって投げ、中に浮いているうちにしゃがんで床に手をついて、その後、キャッチします。これに他の動きも組み合わせながら繰り返します」との事。
 活動の動機は「昨年、先輩達が子どもの運動能力を測る『Dig Sports』に取り組まれ、これを受け継ぎたいと思ったこと」「コストが低くて継続できる活動を考えたこと」等で、最終的にバルシューレに行き着いたとの事でした。
 今後の目標を尋ねると「地域のことをもっと深く知り、仲間づくりをしたい」「幼稚園や保育園の手助けになることをしたい」「子どもと関わることで様々なコミュニケーション力を身に付けたい」「将来はLGBTQ、難民の支援をしたい」等、各自が明確な目標を持ちながら、進んで取り組んでいることが分かりました。
 今回、学長室を訪れてくれた4人は中京高校国際コースの3年生です。このコースは1年間、カナダに留学し、ホームステイしながら姉妹校に通い英語力を磨きます。留学して英語を身に付ける過程とバルシューレの特色は一致しています。それは「指導なしの教育」「遊び感覚の中の学び」と言えるものです。すなわち「習うより慣れよ」の言葉通り、他者が理屈に基づき教え込むのではなく、自ら繰り返し体験する中で、考え、身に付けていくのです。この姿勢は、受動的なものよりも遥かに考える力や主体性を高めます。そのことを体得した生徒たちが行うバルシューレ。実り多き活動になるに違いありません。#学術

取材後記:工夫を凝らしたスライド&説明、マスク越しからもわかる彼らの豊かな表情に…嗚呼、やられてしもた(笑)。プレゼン成功おめでとうございます!(いまづ)