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ようこそ学長室へ56
~ 夢とロマンと学問と ~

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左から、一緒にお話を聴きたいと現れたIR室 富田さん、中央、熊本先生
【撮影時のみマスクを外しています】

 衣替えの季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。今回のお客様は、経営学部の専任講師として本年度からお勤めの熊本淳先生です。先生は主に情報関係の科目を担当されていますが、大学院では宇宙物理学をご専門にされていたそうです。本学赴任までの経緯や宇宙に関するお話等、伺いました。
 教育職に興味を持つ契機となったのは、大学院在籍時に「高校生の天文学者職業体験」が行われ、一週間(6泊7日)つきっきりで教えたことだそうで、「最初は何にも意見を言えなかった生徒が、コミュニケーションを取ることで見違えるように積極的な姿勢に変わり、成長を嬉しく感じたことが印象に残っています」との事。
 宇宙の世界に惹かれた理由を尋ねると、少し照れながら「未知のものに対するロマンですかね」と。物事を突き詰めて考えることが好きで、高校では理数科に進み、数学、理科を中心に学んだことから、未知の世界が広がるこの学問に行き着いたそうです。また具体的な面白さとしては、「昔の地球の状態が分かることで、ひたすら遠くを見ることが大切です」と。不思議そうな顔をしている私に、「今地球に届いている星の光は、一光年であれば一年前、一憶光年であれば一億年前の光です。だから宇宙を考えることは、過去を考えることにつながり、もう少し向こうまで、なぜこうなったのか?どこまで見えるのか?など、黙々と考えるのが楽しいんです」と笑顔で教えてくれました。
 最後に、4月から2か月、学生の印象やこれから取り組んでみたいことを尋ねると、「図書館で主体的に勉強する学生が少ないのが残念です」と。また「今後、興味のある学生を集めて、一緒に計画を立てながら地域研究をしてみたい」との事でした。
 柔らかな表情と落ち着いた口調で話す熊本先生。教員としての仕事について、手探りではあるものの、講義、学生指導、図書館業務等、経験を重ねながら着実に歩んでいる印象を受けました。これから先、学生との地域研究以外にも、実現したい多くの夢や目標を抱いていると思います。夢や目標を叶えるには、こうなりたいという思いを映像や音声にして表し、感情が伴うほど具体的に思い描くことが必要です。「ひたすら遠くを見る」力を活かして、未来を明確に描き、実現につなげて欲しいと思います。#学術

取材後記:学生時代を東北で過ごした先生が、自分が生きてるなーと実感するのは宇宙のことを考えている時だという。それはまるで、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」みたいに深くてファンタスティック★(いまづ)