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ようこそ学長室へ51
~ いつもいつでもこの場所で 「ミヨシザクラ」~

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左から、私、後藤さん(土岐商業)、加納さん(中京)、平中先生
※( )内は出身校【撮影時のみマスクを外しています】

 ようやく春めいてまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回学長室を訪問してくれたのは、キャンパス内の桜の木の保全活動を続けてきた、加納あいみさん、後藤愛実さん(保育2年)と平中学先生です。この日は、瑞浪キャンパス4号館裏の斜面に6本の苗木を植樹して、肥料や水やりをしてきたとの事。これまでの活動について伺いました。
 入学時からコロナ禍の影響で多くの行事が中止や延期を余儀なくされる中、「今ではこの活動が学生生活の忘れられない思い出になっている」と明るく話す2人。活動のきっかけは、入学から3カ月オンライン講義が続き、思い描いていたキャンパスライフが実現せず不安な中、先生から声を掛けられ「学生生活も先行き不安だし、先生と身近になれるかも」「面白そうだな、楽しそうだなと感じたのが始まりでした」と。その後、鈴木しずくさん(当日は欠席)も含めた三人で桜の種類や植え方を学び、小学校の植樹、キャンパス内の植樹、岩村郷土資料館での勉強会等の活動をしてきたそうです。
 2人の手には、新たな園芸品種に認定された「トキミヨシザクラ」「サクラドウミヨシザクラ」の証書(公益財団法人日本花の会)があり、先生は「郷土が生んだ植物学者である三好學ゆかりの桜があるキャンパスで、これからも学生たちが心豊かな人に成長して欲しい」と願いを込めて話されました。学生も「私たちが植えた苗木が将来どうなるのか必ず見に来ます」「今から成長が楽しみで、待ち遠しくて仕方ない」との事でした。
 瑞浪キャンパスでは春になると桜の花が辺りを彩ります。その中で4号館東側と7号館西側にある木が日本の植物学の基礎を築き、「桜博士」と呼ばれた恵那市出身の三好學ゆかりの桜に認定されました。博士は土岐学校(現瑞浪市立土岐小学校)の教員、校長を務められ、幕末、明治、大正、昭和を生きた人物です。
 木はいつも同じ場所に居て、変わらず私たちを見守っています。開学(1966年)以来、多くの人々がこの木に見守られながら幾多の苦難を乗り越えてきたことでしょう。先人たちの生き方に思いを馳せ、力を合わせて伝統を紡いでいく決意を新たにしました。#真剣味

取材後記:一日も早く学生達の元気な声と姿がキャンパスにあふれますように。そう願っているのは私たちだけでなく、ミヨシザクラもきっと同じだろうなあ。(いまづ)