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ようこそ学長室へ47
~ 雨ニモマケズ 風ニモマケズ ~

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左から、片田さん、私、大宮さん

 寒さもいちだんと厳しくなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。今日のお客様は、月・火・木・金の9:00~16:00、広大な中津川キャンパスの環境美化をして下さっている、片田和敏さんと大宮みつ江さんです。取材当日も残雪がある酷寒のキャンパス内を懸命に掃除されている姿をお見かけしました。仕事とは言え、その姿を目の当たりにすると「ありがとうございます」の言葉と共に自然と頭が下がります。
 まず、本学にお勤めになられたきっかけから、これまでの経緯をお尋ねしました。「長年、加子母で建築関係の仕事をしていましたが、体調を崩して辞めた時、ご縁があり勤めることになりました」と片田さん。あれから12年、今では、御岳山、恵那山など多くの山々が見え、カワセミやリスなどが生育するこの場所に愛着を感じ、四季折々の風景を趣味の写真に収めるのが楽しみとの事。また大宮さんは、4年制大学開学から数年経った頃、知り合いから紹介で来られたそうで、以来25年、「やまゆり、シラタマ干し草、水芭蕉などの様々な植物を目の当たりにしながら、心豊かに楽しく仕事してきました」との事。学生の印象をお尋ねすると、「挨拶ができて、優しい学生が多いね」「お疲れ様と言って、缶コーヒー差し出してくれる子もいる」と。また、お二人とも「孫のようで可愛くて仕方ない」と優しい眼差しでおっしゃったことが印象的でした。
 最後に、今までで特に記憶に残っている出来事をお尋ねすると、片田さんは「ドラフト会議で菊池君や吉川君が指名され、多くの報道陣がキャンパスに来たこと」を挙げられ、「身近にいた学生がプロの華やかな世界に入ることの不思議さ」を感じていらっしゃいました。大宮さんは「キャンパスのくるみの木になっていた無数の実が、リスに食べられてあっという間になくなってしまうこと」を挙げられ、「今は環境が変化して、その風景が見られない」と嘆いておられました。
 私たち以上に、中津川キャンパス周辺の環境に精通しているお二人。今回の取材を通じて、日頃は当たり前になっている自然豊かな環境が、貴重な資源である事を再確認すると共に、縁の下でそれを整え、守っていらっしゃる方への感謝の気持ちを忘れてはならないと感じました。この場が成り立っているのは、日の当たらない場所で支えて下さる多くの方のお陰です。このことを忘れずに、「ありがとうございます」と素直に言葉にしたいと思います。#真剣味

取材後記:どんなときも、気がついたことは自ら進んでさりげなくできる人でありたい。そういう行動をみているのは人とは限らず、山や植物・動物もだとしたら、いろんなことを丁寧にしようと心を新たにした今日この頃。(いまづ)