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ようこそ学長室へ42
~ 読書の奥義 ~

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山内さんおススメ、三浦しおん著「舟を編む」
【撮影時のみマスクを外しています】

 師走に入り寒さも厳しくなって参りました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回は中津川メディアセンターで司書として、学生目線に立った丁寧な仕事ぶりと評判の山内彩恵さんにお出で頂き、仕事への思いや学生支援を通じて感じていること等、伺いました。
 初めに司書になられたきっかけを尋ねると「卒論を大学図書館で書いている時、きめ細かく対応してくれた司書の姿に憧れたことです」と。以前は市の図書館にお勤めでしたが、この時の思いを捨てきれず本学に奉職されたそうです。学生支援を通じて印象に残っていることについては「新コーナーを作って利用率が高まり、自ら進んで発信する大切さを感じたことです」と。また学生がよく口にする「手っ取り早く」という言葉が気にかかり、「何でも教え過ぎず、自分で考え正しい情報を選択できるように注意しています」との事。机上には山内さんが手にしていた三浦しおん著「舟を編む」の一冊があり、持参の理由を尋ねると「一人でする仕事の限界を教えてくれる本として身近に置いています」と。様々な場面で、学生の成長を念頭に置きながら、周囲の人と協力して真摯に仕事に向かう姿が伝わりました。 
 最後に、今後、図書館をどのような場所にしていきたいかを尋ねると「学生が立ち止まって考えられる場所にしたい」と笑顔で答えてくれました。
 高度情報化社会と言われる今、スマホ一つであらゆる情報を瞬時に引き寄せることが習慣となり、事の真偽を熟慮する暇もありません。私自身は、生活の中で疑問や課題が生じた時、多くは書物の中に答えを探しています。読みながら行間に思い巡らせることで様々な示唆が得られ、かけがえのない学びとなっています。たやすく手に入るものは失うのも早く身に付かないものです。時には自ら立ち止まり、熟慮することが必要です。
#真剣味

取材後記:本を読むメリットのひとつに、次のページにはどんなことが書いてあるのかという想像力をかきたてる、紙をめくるという作業がある。これにはさすがのデジタルくんも敵わないだろう。紙には匂いもあるしー。(いまづ)