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ようこそ学長室へ38
~ 経験を糧にたくましく「第1回 日本語スピーチコンテスト」~

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 落ち葉の舞い散る季節となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。瑞浪キャンパスでは、留学生の日本語能力向上と交流を目的とした留学生ミーティング「第1回日本語スピーチコンテスト」が11月6日(土)に開催され、予選を通過した11名が堂々とした姿勢で思いの伝わるスピーチを行いました。審査の結果、優勝、準優勝に選出された、サルマ クリスナ クマリさん(経営1)、タパ ガンガさん(栄養2)、ニサン サラさん (経営1)にお出で頂き、当日の気持ちや感想等を伺いました。(以下敬称略)
 まず、優勝したクリスナにスピーチ時の気持ちを尋ねました。「とにかく緊張しないように、ゆっくり話すことを大切にしました」と。また、準優勝のタパは「『出来るよ。大丈夫』と先生が声を掛けてくれたので出来ました。人が多くて驚いたけど、嬉しかった」と。同じく準優勝のニサンサラは、「母国で1度やったことがありますが、自信はありませんでした」と。全員が原稿を見ず、日本語で表情豊かに話す姿に、審査員も圧倒されていました。そこでこの点について尋ねると、「鏡の前で何度も表情の練習をしました」「アルバイトの休憩時間を使って、繰り返しゆっくり話しました」との事。見えない所の努力が、素晴らしい成果の裏付けになっていることを知りました。
 最後に、今後の学生生活の抱負を尋ねると「優勝できてとても嬉しく、これからもポジティブに取り組みたい」「入賞できたことに感謝して、何にでもチャレンジしたい」「日本人は、時間を大切にする、礼儀正しい、ルールを守る等、素晴らしいので、ここで就職したい」と、それぞれ話してくれました。
 今回のスピーチを通じて、留学生の心には、来日後、幾多の困難を乗り越えることで得た、「強さ」と「感謝の気持ち」があることを感じました。食べ物がある、着る服がある、帰る家がある、学ぶ場がある等々、これらは当たり前の事なのでしょうか。決してそうではないはずです。当たり前になれてしまった環境からは、生きる強さや有難うの心は生まれません。「有り難し」とは「めったにない」こと。留学生との関りが、一人ひとりの「当たり前」を見直し、強さと謙虚な心を育む機会となれば幸いです。   #真剣味

取材後記:コンテストに関わった人は皆、何らかの刺激を受けたにちがいない。来年は、是非この感覚をたくさんの人に味わってほしいなあ。それにしても、合わせ味噌汁が好きだというタパさん、日本人以上に日本人!(いまづ)

左から、準優勝「日本とスリランカの挨拶」ニサンサラさん(スリランカ)
    優勝「日本語の美しさ」クリスナさん(ネパール)

準優勝「日本とネパールの文化の違い」タパさん(ネパール)
※「 」内はテーマ、( )内は出身国【撮影時のみマスクを外しています】