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ようこそ学長室へ37
~ 食のバリアフリー「介護食士准指導員資格」~

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認定証と共に。左から、田中先生、藤岡先生、佐藤先生、長嶺先生
【撮影時のみ、マスクを外しています】

 皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回は介護食士准指導員の資格を取得された4名の先生方(健康栄養学科 田中恵子、藤岡美香、長嶺元子、佐藤香奈子 敬称略)にお出で頂きました。この資格は、高齢化の進む我が国において要介護者が増加する中、介護食に関わる専門的な知識や技術を学び、後進を育てる為の資格です。栄養士の専門的学びに関わる教員全員(7名)が資格取得したとの事。今までの経緯、展望等を伺いました。
 まず、資格取得の経緯について学科長の田中先生にお尋ねすると「学科として『栄養士』の次に重要な資格に『介護食士』を位置付け、学生全員の取得を目標にしていますので、教員も全員で取り組もうと思いました」との事。他の先生方からは「学生は資格取得するのに、自分たちがこのままでいいのかと疑問がありました」「臨床栄養に携わり、高齢者の嚥下障害に関心がありました」「ソフト食の研究から関心がありました」等、現状に満足せず、新たな知識や技術の習得に前向きな姿を見ることが出来ました。
 今後、どのような思いで学生達を育てていくのかについては「相手に寄り添い『どうしたらおいしかったと言ってもらえるのか』を考えられるように」「香り、見た目、食感、硬さ等を考えて調理できるように」「好き嫌いを把握して、生きる喜びにつながり、笑顔になれるように」と。それぞれ表現は違っても、相手の立場になった調理を心がけ、幸せに導く「食」の在り方を学ばせたいとの思いが伝わりました。
 健康栄養学科の合言葉は「食べることは生きること」です。この言葉につなげると、「生きることは『老いる』ことであり、『病』にあうこと」と言えるかもしれません。「老い」も「病」も生きている限り、誰も避けて通ることはできません。大切なのは「いかに現状を捉え、前向きな生きる意味を見出すのか」です。専門的な知識、技術を基にして、「おいしかった」と満足する食事から、前向きな生を創出したいものです。これからも、ご指導の程、宜しくお願いします。#学術

取材後記:紅葉が美しい季節、紅葉と言えばもみじ、もみじと言えばもみじ饅頭、もみじ饅頭と言えば餡、餡と言えば「凍結含浸法」じゃ。← 気になる方は調べてみんさい。(いまづ)